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ブラック・ウィドウのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
1.6
ソコヴィア協定問題で分裂してしまったアベンジャーズ。キャプテン・アメリカ陣営に寝返り逃亡者となったナターシャ・ロマノフは、ノルウェーに潜伏中突如襲撃を受ける。刺客の狙いは、彼女が住んでいたブダペストから転送されてきたある荷物だった。何とか刺客の手を逃れブダペストに飛んだ彼女は、その荷物の送り主エレーナと再会を果たす。2人は幼い頃、オハイオで姉妹として育った仲。例の荷物は、エレーナが暗殺組織「レッドルーム」から持ち出した洗脳解除ガスだった。自分が壊滅させたはずの組織が残存し、妹を苦しめていたことにショックを受けたナターシャは、エレーナと手を組み「レッドルーム」総帥ドレイコフを倒すべく、行動を起こす。


「ブラック・ウィドウ」

以下、痛みがネタバレを強くする。


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初日に行ったら、結構な混雑。みんなMCUが好きなのね^_^ リアルなフィジカルアクション、家族愛がテーマのプロット、シリアスとユーモアのバランス、全ての要素で及第点。悪役レイ・ウィンストンの最低野郎ぶりもいいし、フローレンス・ピューのタヌキ顔も可愛くてナイス。我らがオルガ・キュリレンコ姐さん、クレジット見落として何役か判らなかった…泣。

本作、何気にボンド映画の影響を受けているのが嬉しいポイント。冒頭こそドラマ「ジ・アメリカンズ」なんだけど、敵ボスが〈高所〉に潜み、世界各国に洗脳した美女を配置するという設定が明らかに「女王陛下の007」だし、ナターシャがノルウェーの隠れ家のPCで観ていた映画も大蛇と格闘したあとのロジャー・ムーアが粋なセリフを吐く「007ムーンレイカー」だし。このムーンレイカーのアバンタイトルで驚愕の空中戦が展開するのを思い出せば、クライマックスがそのオマージュだと解ります。

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エンドクレジット後、今は亡きナターシャの墓前にエレーナと現れたのは「ファルコン&ウィンターソルジャー」に出てきた謎の女ヴァレンティーナ。この人、どうやら「裏アベンジャーズ」を作っているようで、最初の標的はジェレミー・レナーの様子。ということは、ドラマ「ホークアイ」は、この続きとなるわけだ。MCUは果てしなく続くね。ドラマもフォローしなくてはいけないから、見続けるのは結構シンドイけど…
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