最近『予告の方が面白かった映画』や『予告で見たまんまただ引き伸ばしただけの映画』が散見される中『予告なんて屁でもないくらい本編が面白い映画』だった。個人的に単体なら『エンドゲーム』より好き。家族ドラマが良すぎて何度もウルッときた。エンドロールの後もウルッときてて、義妹と見に来てたんだけど顔合わせるのが気まずいと思うくらい涙滲んだ。
しんみりさせる演出がゼロで淡々とクールに進む展開も粋で素晴らしい。アクションもドラマも同じリズムでスパスパ進んで一切ダレない。
フローレンス・ピューが最高過ぎて全部彼女に泣かされた。素晴らしい。
女性ばかりで男性がおまけみたいなジェンダー関連映画になりそうな構成ながらその匂いを一切感じさせない作りが凄い。「キャプテン・マーベル」のその魅力部分を作品の面白さと共に更に一段上げた完成度。
多くの平和な世界に住む人々にとっては当たり前な家族との生活を、他者の欲望により奪われた者がそれを取り戻そうと戦うドラマを最近よく読んでたので（吉田秋生作品）なおさら響いた。現実にも様々な形であちこちで起きてることだからドラマの着眼点として素晴らしいと思う。少ないやり取りで家族の関係性を見せたり、多くを語らず要素だけで成立させてるところも凄くいい。
ナターシャ・ロマノフの子供時代を演じた俳優がめっちゃ似てた。説得力すご。
「エンドゲーム」でもういいやと思ったMCUワールドへの期待を再燃させる怒涛の新作予告と、オープニングでMCU各映画の名シーンをぶち込んだ「MCUここにあり！」みたいな、王者の貫禄を見せつけられて完敗感が凄い。（何と戦っててるのか）それに加えて説得力満点の映画そのものの面白さ。圧巻です。やば。楽しみになってきたよ。DCEUより。。わーん
