ナターシャ、おかえり。
やっぱり、スカーレットヨハンソン、素晴らしい。
我慢しきれず、初日に仕事を切り上げて駆け込み。
ずっと、これは何の話か、2年ぐらいずっと気になって気になって、ついに解き放たれた『ブラックウィドウ』。
時系列で言うと、『シビルウォー』の後、か。
トニーとスティーブが仲違いをし、アベンジャーズが散り散りになってしまっていた頃。
シールドに追われる身となったブラックウィドウ、ナターシャ。
辺境の地で身を隠すつもりが、シールドではなく、まったく別の組織に狙われる。
それは、過去、自らが身を置いた、ロシアの殺し屋組織。
ここには、自分の妹をはじめ、自分と同じように洗脳されてひたすら作り上げられた女殺し屋がいた。
その組織に狙われながら、家族との再会をしながら、その組織の狙いを阻止すべく、“2つの家族”のために立ち向かう。
彼女にとってここまでの足跡の集大成。
ここから先は、すでに描かれている『アベンジャーズ』の結末。
そこにどう到達しするか。
その直前にどんなことが起きて、どう覚悟して、どうアベンジャーズが再起するためにどんな思いで彼女が動いたか。
過去と決別しながら過去を受け入れ、その葛藤と決意と、並々ならぬ意思を感じた作品。
彼女にとっての“2つの家族”。
幼少期から組織に体をいじられ、意思を消され、ただただ殺人マシーンとして作り上げられた彼女にとって、人であり、人にしてくれた2つの家族。
これがこの作品のテーマ。
この“2つの家族”、どちらも彼女の血縁ではない。
だけど、彼女が“2つの家族”と認めた自分の居場所。
その“2つの家族”がどっちもてんでバラバラ。
それらとどう向き合うか。
天涯孤独で、アベンジャーズの中でも選りすぐりのツンデレ孤高の存在だったナターシャが、家族、アベンジャーズにかける想いがここにある。
果てしない財源があるわけでもなく、特別な実験で人間を超えてしまったわけでもなく、地球外の力でもなく、ましてや神でもない。
そんな人知を超えた有象無象が集うアベンジャーズの中で自分の居場所を見出し、彼らと共に戦うことを選んだ、その理由がここにある。
殺人マシーンだったかこそ、悔いがあり、温かみを欲し、自分の存在価値を探す。
家族が散り散りだからこそ、集まることの強さを知る。
そんな彼女の原点でもあり、過程でもあり、最後への決意でもある、強く強く強い物語。
この最後は、、、またそれ、期待。
そして、やっぱりナターシャの美が圧倒的だけど、レイチェルワイズも綺麗。