有酸素

ブルーノート・レコード ジャズを超えての有酸素のレビュー・感想・評価

3.9
「裁かない心は重要な美徳だ」
ハービー・ハンコックがマイルス・デイヴィスから学んだというスタンス。
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ジャズは自由な音楽だと思えるようになってから聴くようになったけれどそれをこの映画は確信に変えてくれる。テクニカルな演奏をしながらも解りやすいように、さも平然とやっているかのように語っているジャズメンたち。
音楽がさほどわからなかった分、自由に演奏させていたという創業者たち。アクセントを普通とは違う場所につけるというトリッキーな奏者を気に入って大金をかけたのに全然売れなかった話。
カタログの曲なんでも使っていいからサンプリングしてみろっていう大胆な話。
短い作品だけど情報てんこもり、スタジオセッションの『マスカレロ』が痺れる、どれをみてもブルーノート感のあるアートワークの数々、詰め込まれてて楽しくも忙しない映画だった!