有酸素

マルモイ ことばあつめの有酸素のレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
4.1
明日はハングルの日なので
『マルモイ ことばあつめ』を観た。
우리(私たちの)と表現するように「共同体としての意識」を重んじる朝鮮語の精神が登場人物の個性に反映されているようで
それを奪っていく皇民化教育の残酷さが際立っている。
方言を集めて標準語を編纂する作業
の描き方が面白かった。

国体思想を振りかざして人権を踏み躙る様子や虐殺の話に触れるたび
愚かしさへの怒りと
このようなことを日本人が朝鮮人に対して行ってきた歴史がある
という事実に対して目を背けたい気持ちにもなる。
でもこういう事実ベースのフィクションからでもひとつずつ知る機会を作っていかないと。