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レ・ミゼラブルのmaticoのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
3.5
旅先で、絶対に踏み入れてはならない場所へ、誤って足を踏み入れたかのような錯覚。

ドラッグ、売春、恐喝、隠蔽、横暴な警官。

移民や貧困が根底にあるんだろうけど、盗難しても悪びれない少年達に、問題の根深さを感じる。

街角を一本入るだけで、沼のような別世界が広がる。

サッカーの試合で沸き立つ群衆の歓喜と、暴動を起こす群衆のエネルギーは、根底で一つのものなんだろうな。

世界は美しくも残酷である。
美しく聞こえる正論ほど、
この世界を残酷に分断する。

救いはあるのか。
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