一足先に試写会で。
市民と警官の怒りによる激しい終わりのない争いはスリービルボードを彷彿とさせる。後味は正反対だけど。
子どもたちが引き起こして、子どもたちが巻き込まれ、子どもたちが決断し行動する。この映画はその過程の中でフランスの現状を描いている。それと同時に世界で起きていて、パラサイトやジョーカーで描かれたことも映し出している。
登場人物全員の行動は許されないことばかりだがこれらの映画同様、一概に否定できない。
権利にすがり付いて何もしない者たち。
権力にすがり付いて何もしない者たち。
自由を勝ち取った民衆はどこへ行ったのか。
民衆を導いた自由はどこへ行ったのか。
200年前から何が変わったのか。
何が失われてしまったのか。
ヴィクトル・ユーゴーの描いたレ・ミゼラブルの全てがこの映画を観た人に突き刺さる。