NonCorleoneさんの映画レビュー・感想・評価

NonCorleone

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.8

私たちはあらゆる可能性に開かれているけれど、それでも今このバースを歩んでよいのだ!
私が映画に求めていたものが全て詰まっている最高の映画。これから1本の同じ映画しか観れないと言われたら、迷わずこの映画
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天気の子(2019年製作の映画)

3.6

あけましておめでとうございます。そしてお久しぶりです。受験生ですが、天気の子を観てしまい、色々と考えが変わったので再投稿します。

ネタバレあります!

あからさまな伏線や、圧倒的な説明不足や、
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

4.0

個人的にはすごく好きな作品。
まあとにかく、主人公らの通う学校のカルチェラタンが非常に魅力的。こんなに志を持った学生がひとつの場所に集まっていて、それぞれ好きなことをしている。彼らの視界に他
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東京物語(1953年製作の映画)

4.3

これが、小津安次郎の映画。
あの当時を生きていた人々の会話や言葉遣い、動作、街並みの緻密さはこの世界の片隅にに通ずるものがあった。

冒頭ではさすがに昔らしいセリフの言い回しや白黒の
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.1

18歳にしてようやくチャップリンデビュー。

凄い。映画だ。これこそ何よりも映画だ。映画のイデアかと思うくらい完成されている。正直僕の拙い語彙力で面白さを説明するよりも観てもらった方がずっと良い。(他
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.4

リコとボンボルドに共通する探検家としてのロマンを追い求めるその性格が、ボンボルドをより一層腐れ外道たらしめていた。

まあとにかく面白い。
テレビアニメの続編の映画化っていうのは映画としての面白さ、つ
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.6

完全に見くびっていたなこれは。

まず、あまりにも興味深い映像が多すぎて書ききれない。水溜まりの道やポルターガイストの起きる校舎の廊下などといった各シーンのカメラの視点から動き、ありとあらゆ
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.2

SF映画というものはSFである以上、非現実的で斬新なヴィジュアルと映像が求められる。そして傑作と呼ばれるSF映画の多くはそれらを持っている。

一方この映画は、端的に言えば紙芝居だ。ほぼ静止画とナレー
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

4.0

降旗康男監督と高倉健と、そして志村けんに。
降旗康男監督は僕の映画好きという性格を作り上げた要素の中で1番底にある、いわば土台なのかもしれない。その土台は、実は僕が生まれる何十年も前から造
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.2

1人の女性の形而上的自立

映画序盤、彼女は自身と無縁だったものと多く出会う。それも主に性的なもの。新宿歌舞伎町というディープなネオン光る世界に足を踏み入れる。
この展開に僕は些か不
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

公開延期になってしまったけど、去年飛行機で鑑賞済み。英語字幕で見たから、詳しい内容は把握しきれてないかも。

地軸がうんたらかんたらでゾンビが現れたり、アダム・ドライバーがコンパクトカーで出勤
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.4

それはそれは素敵な映画に出会ってしまった。これも何かのご縁。

この映画で描かれている京都という街は、僕たちの知っている歴史ある街でありながら、より神話的で若者の活力に溢れている街で
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.1

一足先に試写会で。

市民と警官の怒りによる激しい終わりのない争いはスリービルボードを彷彿とさせる。後味は正反対だけど。

子どもたちが引き起こして、子どもたちが巻き込まれ、子どもたちが決断
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0


緑、黒、橙、灰、青、白、数え切れないほどの色がワンカットのうちに主人公の後ろを次々と映り移ろう。あまりにも美しい背景は、さすがブレードランナー2049のロジャーディーキンスだ。
特に照明弾
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.3

当事者が語る、戦地に行くまで、戦地、そして終戦。

全編通して当事者の語り。だが個人的な思想は最初と最後以外ほとんど語られない。限りなく真実に近い映像と語り。

第一次世界大戦を象徴す
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.9

一足先に試写会で。監督もいらっしゃった。

完成度は映像的な面でも世界観的にも、ホラー映画としても、ここ数年の中で最上級だろう。映画史に残るレベル。
とにかく作り込みが半端じゃない。撮り方はもちろんだ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.4

この映画に関しては、夜の街とライアン・ゴズリングとかいう僕好みの映画だからいつも以上に客観的なレビューが出来ないかも。
というかこれはかなりカルト映画に近い。

端的に言うなら 型破りな雰囲気
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.7

皆さんがあまりにも面白いと言うし、2020年公開なのに2019年ベストに入れてる人もいてなんだか悔しかったので、1週間ほど前に観てました。

とにかく印象に残ったのは半地下の人々が
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

5.0

Filmarksを始めて1年半、やっと100marks!

多くの人が前作の方が良い。テーマが大きく変わってる。と言っているが、僕にとってはこれこそパーフェクト。100%のこの世界の片隅にで
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

映画シャイニングの完璧な続編ではないこと、超能力バトルもりもりなこと、この2つは鑑賞前から分かっていたからガッカリして観る気をなくす、ということはなく楽しく観れた。

ダニーを演じ
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.6

ジャパンプレミアでした。
ゲストのダチョウ倶楽部without寺門ジモンとゆきぽよとかいうギャル(エンドゲームの時と違ってもう何も思わん)の微笑続きのトークの後、ようやく本編。

正直ミッションインポ
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涼宮ハルヒの消失(2010年製作の映画)

4.7

すっかり忘れていた。大切な映画を。僕の長くて短い高校生活にもう一度色を付けてくれる。

高校生活もあと一年ちょい。そろそろ受験のことに向けて準備せんとなぁと思いつつ、テスト勉強から逃げる口実に
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一人の男が自立する「まで」のお話。


物語の途中、僕は少し違和感を覚えた。
フォレストは流れに乗っているだけで、主体的な行動は何もしてないじゃないか。
母に矯正器具をつけられて、
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.5

叫べ宮本 走れ宮本浩 殴れ宮本浩 狂え宮本浩 愛せ宮本浩 歌え宮本浩次

最高の映画が日本から僕の所へやってきた。
去年僕の頭をぶん殴ったあの愛しのアイリーンを描いた新井英樹のもう1つの漫画。

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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.4

なぜ今この映画が公開されているのか。

話したいことは山ほどあるが公開日だし、うっかりネタバレ地雷を踏んでしまいそうなのでストーリーには触れない。

予告編からわか
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

ありがとう。タランティーノ。

まさかタランティーノの映画で感極まるとは。してやられた。
シャロンテート事件を予習していて本当によかった。

この映画に映るハリウッドは紛れもない60年
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

知らなきゃいけない。

まず始めの空撮に映るスラム街のブレードランナーのように汚く密集している様子に、芸術性を感じた。開始数分から完成された世界観を僕は感じて、引き込まれた。

でもこれ
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.6

確かにドラマ多めのレディプレイヤーワン。

映画館でゲーム画面を観るのはなかなか面白い。確かに僕の知ってるゲーム画面だけど臨場感が比じゃない。実際にあるゲームのプレイ映像だけでここまで
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.8

彼らに革命が起きる。

社会主義国であった東ドイツが舞台。主人公である進学クラスの生徒たちの心の中に民主主義の概念、社会主義への疑問が生まれ始める。
でもレ・ミゼラブルのように
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.4

生きているって素晴らしいのか。どうか。

物語は最初すごく淡々と進んでいくけど、淡々と進めちゃいけないような展開も淡々と進んでいくところが笑える。そして淡々としてるから面白いセリフもなんか笑え
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ラブ&ピース(2015年製作の映画)

4.5

あまり、というか全然評価されていないし、なんでか分からないけど、僕はこの映画が大好きだ。

初めて見たときは開始5分くらいからで、母がゴロ寝しながら観ていた隣で僕も何となく観ていた。
でも、何となく観
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.3

父が昔から本当にしつこく勧めて来てたけど無視し続けてきた映画。

去年劇場で上映されてたのに...あのとき観れば良かった...。

メッセージ性も無ければ哲学的でもな
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

平成最後の映画館で観た映画はこれ。久しぶりに父親と映画を観た。親子二人とも歩き回って疲れていたため、最初の水のロングショットに誘われ父は撃沈。僕はなんとか耐えたが中盤に少しウトウト。
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.4

平成最後に観るならやはり平成の邦画。

上田慎一郎監督が5時に夢中で「ボッキを止めるな!」というキャッチフレーズでおすすめしていて初めて知った。
これが園子温ワールド。園子温の映画は初めてじゃ
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.2

公開されて、心も整理出来てきたので、ちゃんとしたレビューを投稿します。もちろんネタバレはナシです

この1年間を本当に、本当に、楽しみにしていた。インフィニティウォーを観終わったあとのあの感情
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.4

日本人には宗教とか、マイノリティとか、集団セラピーとか、分かりにくい内容。
内容も
他人を許して自分も許して、愛し合おう、
という如何にもキリスト教っぽいものだった。
別にそ
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