このレビューはネタバレを含みます
Ken Loach監督の社会派映画好きです。
抜け出せない負の連鎖で、甘んじて貧困生活を送る一家。
それぞれは優しいんだけど、思い通りに行かなくて、イラついている。
泣きたいくらいに。
その感じが、凄く上手い。
大人だから大人目線で見てしまうから、長男の態度にイラつくし、幼い判断力に呆れたりもする。
でも、凄く愛おしくも感じる。
最悪な状況ではない。
お互いを思う気持ちが有って、家族関係を良くしたくて、仕事が有って、真面目に働く気が有って。
それぞれが家族を想っているのに、だからこそ抜け出せない。
もうこれ以上、悪い事が彼らにおきませんように・・と思わずにはいられないラスト。