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マティアス&マキシムのnnmのネタバレレビュー・内容・結末

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とてもよかった。
ソファのシーンが非常に印象的。パーティでのきもちの落ちつかなさというか、こころの揺れ動く描写が目線に乗っていて観ていて苦しくなった。近づいて確かめたいけど戸惑ってそわそわしてしまうかんじ、なんだかとてもなつかしさをおぼえた。周りの友だちがほんとうにやさしくてそれもよかった……マティアスとマキシムは子どものころからずっと隣にいたからこそ語れないきもちがあるんだなとひしひしかんじる。並行線の距離感が苦しくていとおしい。泳ぎにでては溺れかけるマティアス、苦しい……語りあってひとつ決まりにしたいマキシムがよかったし、面と向かうことを恐れるマティアスもよかった。ラスト、電話をうけるマキシムのあふれ出る表情、けっきょく来てくれたマティアス、よかった……スクリーンでは語られなかったけど確実に描かれていたおもい、よかった……マティアスとマキシムの遠くて近い関係のそばで、「母親」という存在への葛藤が切っても離せないくらい根深く絡まっているのも、印象にのこった。マキシムと母親が行き違う状態だから彼は友人やその母親と深くつながろうとしているのだろうなとおもった。いろいろ理解が追いつかないところもおおくて言葉にするのはむずかしいのだけどとてもよかった。
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