このレビューはネタバレを含みます
フワッとした宗教観で育ってきたので、宗教の恐ろしい一面とその裏側を垣間見た気分。恐ろしいといっても特別な教育や大々的な布教をしているわけではなく、近所の大人が子供をそそのかすだけというのがまた怖かった。
いい年になった今、いまさら自分が信心深くなることはあまり想像できず、だとすると幼少期に形成される価値観が人生に及ぼす影響って計り知れない…
純粋な時期にどのような環境にいるか、またその時期の子供に対し大人が気を配ることがいかに大切かを考えました。
ラストの展開は、自身の危機に陥ったとき「背教者」に救いを求めてわりとあっさり自ら手を延ばすというものなので、これはまだ戻ってこれるチャンスがあるという意味なのか、宗教を皮肉っているのか。
施設の大人が「よかったらそれについて議論しないか?」と声をかけるの、よかったなぁ。
先生は違いを理解したいと受け入れる努力をしていた。彼もそうなっていくといいな。