雪の女王は出ません。
…ええ、とりあえず言いたかっただけです。
コレや!
こういうのや!!
そりゃ目新しいモンはねぇよ別に。でもソレ言うなら映画は常にフレッシュな物を提供する事が正義なのかね?
もちろんソレ自体を頭から否定するつもりは無いが、至上主義の様に言い出したら消え去る"ジャンル"すらあると思うんだけど。
こういう"作り手が得手とする物をしっかり作ってくれる"というありがたさ。
ソレを「待ってました!」と楽しむ事。
コレもまた《映画の楽しさ》の1つだと思うのだよ。
そういう意味でコレは正に
《リュック・ベッソンの王道》
であり、多売薄利の切り売り廉価版とは違うシッカリと作られたベッソン印エンタメスパイアクションですよ!
あえて例えるなら
《新たに再設計/再販されたガンプラ》
みたいなモンです!
積み重ねた技術を使っても基本出来上がる物はガンダム!←コレですよ。
「新しいガンダム出たの!?そりゃ買うでしょ!作るでしょ!」って人がいるのです。
同じです。
リュック・ベッソンが これからな人を主演にして脇に有名処を数人配置してアクション映画を撮った!
観てみた。
おっと、コイツは出来が良い!
『イヤぁ〜こういうの待ってたんよ!』
…ってなるワケですよ。
テンポも良く、ヨーロッパコープ組の一部上っ面だけな監督とは違い カット割多めながら「もう誰が何処で何やってんの?」状態にはならない繋ぎ方等、
『コレ観て勉強し直せや!オ◯ヴィエ・メガ◯ン!!』
と叫びたくなるぐらいに《良いベッソン満載》な映画になっとります!
中身はそりゃ濃厚じゃないですよ。
メッセージ性とかそういうヤーツでもない。
でもこういうシンプル一直線な作品を今どきしっかり作って公開させる土俵も少なけりゃ 作らせる所自体も少ない現状で、こんな映画を出して来たベッソンには感謝しかないですよ、ええ。
一応スパイ物という事で二転三転ありますが、某◯ーランの時間を逆行してアレやコレやなヤーツとは真逆の 分かりやすくタイムライン戻して〈実はこうでしたぁ〜〉なパターンなので身構える必要性も一切ナシ!
深く考えず『オオォー!カッケーっ!!』と楽しむヤーツです。
こういう映画、大事。
そしてこういう映画を真面目に作る、大事。
そしてソレを観たワシ、ただ感謝。
まぁ一時期の様に"調子乗っちゃって!"な乱発されるとウマくはないですが、時折こういう《王道ベッソン》なヤーツ、これからも観たいですな。
2020年の状況が状況なので、以降観た映画の感想によってはスコアもう少し上げるかもしれない(下げることはない)。