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プライベート・ライアンのaihonaのネタバレレビュー・内容・結末

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ノルマンディー上陸作戦を描いた作品。
歴史を知る上で見てよかった。
感動させる作品なんやと思ってたけどとうやら違う。
浅はかに見てしまったなとおもった。
いい話とも感動したとも言葉にはできへんけど、何度も見ておきたい作品。
映画って形で戦争を表していいんか。
考えるきっかけになるし、あの無惨な光景は日本でのうのうと生きているわたしには想像を絶するので、戒めとしてこの作品があることに感謝。

コーヒーを飲める人と飲めない人。
複数人の兵士が一人の兵士のために駆り出されるということ。
アメリカ兵とドイツ兵。
これらの描写によって戦争という行為がとてつもなく大きな権力によって数え切れない数の人生を強制していることを痛感した。

アパムのこと、映画として見る分にはイライラもさせられるけど、敢えて気持ちいい解決方法に導いていかんのもスピルバーグの思惑か。
でも、映画というフィルターで見せられていることでどちらにしろ映画らしくなっているのは。正解ってないなと思う。

追記で。記録用。
この映画をどうやって解釈していいのかわからなくてネットで見つけた文章。
これをわたしの今の正解とする。
・本当にあったらしい、母親のもとに息子が一人も帰ってこなかったという悲劇。ここからはスピルバーグの構想?で、母親のもとに末息子だけでも返せという上からの司令。
恐らくこの意図は、「母親を哀れんで」のものではない。平成生まれの日本育ちには理解が及ばなかった部分。
上の司令の意図は、現政府への民衆からの反感を抑えるためである。戦争を正当化するためである。
人の命がコマとして扱われていた。
懸命に現地で命をかけて戦う者はコーヒーを飲むことすら叶わず、上から命令するだけの者は美味しそうにコーヒーを啜る。
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