安手のホラーには時々あるんだよ、ショボいとか安いじゃなくて何でこんなもん撮ったんだろうてほど意味不明で何でこんなもん見てしまったのかって自分を疑いたくなる作品が、久々にそんな厄ネタに当たったぜ。

幼少期を過ごした中産階級が住む郊外の住宅地に引っ越してきたアラフォー主婦のメアリーは不気味なオーラを放つトラック販売のアイスクリーム売りの男を目撃する🍦🚚 これが惨劇の始まりだった…
と、いかにもなホラー風の導入なんだけど、これそういう話じゃないんだよ。いや、そういう話ではあるんだけど。

メアリーの夫と子供は仕事と学校の関係で新しいマイホームには来ていない。一人の時間を持て余すメアリー。そのタイミングでご近所の奥様方があいさつに訪れる。1人の奥様の息子の卒業パーティーに誘われる。
これから、その奥様の息子とメアリーの禁断の恋を延々見せられる、熟女と若僧の不倫劇、『昼顔』かよ！
ブラピとケヴィン・ベーコンを足して２で割りグレードダウンさせたような若僧のもうアタックを受け流しながらもジワジワと燃えあがるメアリーの心の揺れ、女としての覚醒をメロドラマ（勿論安いよ）のようにねっちりと見せる。始めはもっさい服着てたのに若僧と会う度にメイクは濃くなる、ヘアスタイルは整える。しまいには10代の頃に着てたデニムホットパンツまで引っ張りだす覚醒っぷり。少なくショボいゴア描写より本作で1番怖かったのはこのホットパンツシーンだった。
そして、「こんなことは良くないわ」と言いつつ最終的に呼び出された夜の公園で欲情がピークに達しセックスをキメる。このセックスシーンもゴア描写よりも雑な上に虫の交尾のように一瞬で終ってビビる。こっちの話にも思い入れないのかよって呆れた。それならここまで熱心に描くなって🙄
それはともかくこれってやはり、若い男に蹌踉めくおばさんの話じゃねーか😨
舞台を埼玉や茨木の置き換えたらまんま90年代のレディースコミックの映像化だよ…ホラーと銘打ってやるなよ、こんなの🥺

肝心のアイスクリームトラック男🍦🚚はこのメロドラマの合間に人を殺してはいるんだけど完全に脇役状態。メアリーともの絡みも最後の公園だけ。ご丁寧にメアリーと若僧がやり終わった後に現る。そして「倫理に欠けることしてますね」と至極真っ当なことをメアリーに言い放ちメアリーと若僧に襲いかかる。若僧は殺られるがメアリーは反撃してアイスクリームトラック男🚚🍦を殺し助かる。
アイスクリームトラック🚚🍦男に肩入れしたくなったよ。２人とも死んで欲しかった。
メアリーは本当に下らない女だし、若僧の方はクズなんだよ。人妻に手を出すからクズじゃなくて実はアイスクリームトラック男🍦🚚の最初の犠牲者は若僧の彼女でこの時点で失踪状態なんだよ。メアリーも若僧の彼女に会ってる。その状態でこの２人は盛ってるから胸くそ過ぎるんだよ。

流石にこれはまじぃと思ったのか夢オチっぽいシーンで映画は終る。家に着いた旦那と子供を優しい笑顔で迎えるメアリー、そこでおもむろに若僧と彼女が仲睦まじい様子で通り掛かる。2人の不倫は？若僧も彼女もアイスクリームトラック男🚚🍦に殺されたはずなのに！？まるで今までのことがなかったのような風景が！？一体どういうことなんだ？てか、どうでもいいよそんなこと。何なんだよこの熟女の蹌踉めき時々惨殺事件という意図不明な映画は…
しかし、観る価値はある映画だと言える。うまく言えないけど全てが雑で意味不明でつまらない突き抜けた駄作を観た時にしか味わうことのできぬ茫然自失する感覚、不意打ちにあったような虚無感に襲われる体験をできるのも映画を観ることの醍醐味の１つだと思うから。

あと、これ邦題は『アイスクリーム殺人鬼 甘い誘惑と危険な罠』なんだけど邦題で検索しても出ないからFilmarksにリクエスト送っちゃったよ。もしやと思って原題で検索したら出てきた…🥺

💻 ホラー
監督・脚本：ミーガン・フリールズ・ジョンストン

甘い誘惑と危険な罠、そして殺人鬼が潜む悪夢を描いたホラー・スリラー。

荷物を運ぶため、夫と子供たちよりも1週間ほど早く新居にやってきたメアリー。かつてこの地区に住んでいたメアリーだが、不気味な移動アイスクリーム販売の車など、昔とは違うたたずまいに戸惑いを隠せない。その夜、メアリーは近所のパーティに赴くが…。

U-NEXTにて鑑賞。
邦題は「アイスクリーム殺人鬼　甘い誘惑と危険な罠」。
郊外の住宅街に引越してきたメアリー。
夫と子供たちよりも一足早く新居にきた彼女。そこにアイスクリームの移動販売の車が。店員が不気味に見つめてくる。
その夜、近所のパーティーに参加したメアリー。だが、パーティー会場にはあの不気味なアイスクリーム屋の店員が。
パーティーにいた女性がアイスクリーム屋に誘われ、アイスを選んでいると、店員が襲いかかってくる・・・てな物語。

車はアイスクリーム屋の店員がアイスを食べながら殺した女性を乗せて、血まみれのまま夜の闇に消えてしまう。
一方、主人公メアリーは夫がいないのをいいことに、パーティーで知り合った若い男といい仲になり連絡先を交換。
そして、夜の公園でその男と待ち合わせ。男に服を脱がされて遊具の上でアレをしてしまう。ちょっとだけエロい。
二人のアレが無事に終了。終わったのを待ってましたと言わんばかりに、あの不気味なアイスクリーム店員が突然登場。
店員は、不倫相手の男の頭をアイスディッシャーでガツン！！

・・・主人公メアリーが殺されるわけでもない。
不倫に目覚めてしまい、ご近所の若い男性との甘ったるいラブストーリーがメインのような、よくわからないホラー。
一応、殺害シーンはあるけど直接的な描写はナシ。
オチもひどい。結局、一体何だったのかよくわからなかった。

• #ホラー
• #B級ホラー
• #ジャケット詐欺

荷物を運び込むためひと足先に新居へやってきた主人公が、移動アイスクリーム屋の主に命を狙われるお話

この主人公がかつてこの地に住んでいたことがあるというエピソードが活きるわけでもなく、主人公だけが命を狙われるわけでもなく、逆に無差別かと言われればそれほど人も死なず、もちろんアイスクリーム屋の正体に意表をつかれることもなく、この地に住む青年と主人公のラブストーリー未満も含めて「結局何だったんだろう」としか思えない、いくらテレビ映画だとしても半端すぎる出来栄え

これを見て思うことは「やっぱり移動アイスクリーム屋の音楽って不気味だよね」です