社会のダストダス

トムとジェリーの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

トムとジェリー(2021年製作の映画)
3.8
トムとジェリー。
名前くらいは知っています、しかしどっちがトムでどっちがジェリーなのかはよく知りませんでした。なので言うまでもなくクロエちゃん目当ての鑑賞です。
誕生80周年とあったけど、ゴジラよりも年上でキングコングやバットマンと同世代ということなのか。

最高のクロエちゃんを愛でる映画だった、破壊力高し。アニメキャラクターに合わせていつもより若干オーバーなのが可愛い。そして、スーツのパツパツ感も最高!
主役はトムジェリのはずだけど、ストーリー的にはトムVSジェリーというよりは、むしろクロエちゃんVSペーニャ。
アニメの動物たちがクロエちゃんやマイケル・ペーニャら人類のキャストと上手く噛み合うように作っているのが凄い。アニメの犬に引っ張られていくペーニャとか、ちゃんとそういう風に見える。実写版動物ハリケーンは圧巻。

実写化にあたって動物たちはそのままアニメーションで描くという試みが面白い。人類以外の動物は飛んでるハトや市場の魚ですらアニメという徹底ぶり。一歩間違えれば洒落にならないおバカ映画になりそうな綱渡りを、クロエちゃんら人類キャストが素晴らしいフォローでギャップを埋めている。
綱渡りと言えば、トムがホテルへの侵入を試みるあのシーンが、本作のやりたかったことを象徴しているように感じる。実写背景にアニメキャラクターでCG効果と色々カオスな演出、アニメキャラクターとは言え実物のコンクリートの地面に落下するのはかなり痛そう。

トムジェリに関してはにわか勢なのだが、今回は珍しく2人が協力している話らしい。シリーズファンの方からすれば、劇場版ののび太とジャイアンやルパンと銭形の父つぁんみたいな熱さを感じる部分なのだろうか。
でも、そんなことを知らなくても全く問題ありませんでした。とにかくクロエちゃんが正義。
『履歴書なんてただの紙切れです!』
もし転職したら、一度くらい面接でやってみたい。