里親に中学生の妊娠に、今まで見たテレビドラマでは辛さを全面に押す題材なのに、
愛と勇気と希望の映画だった。
哲学では、この世に生まれ存在していることは奇跡であって、誕生はそれまで歴史にはなかった新しいことをこの世に持ち込んだ画期的なことらしい。この映画はそんな祝いを思わせてくれた。誰かを悪にすることで自分の考えを主張するのではなく、誰一人とがめずその祝いを汚すことなく、共感を生んでいた。
最初と最後が子供の声である、子供によって親のストーリーを内包している。子供はそんなに出てこないが、子供の存在が中心になってストーリーができている。主題は子供に対する祝いだと思うし、子供との関係の深い母親だからこその祝いだと思う。
男の監督はウジウジやっぱり分からないわって終わらせるけど、女の監督はある程度目処をたてて終わらすので逆に男前に思う。その分、見た側がその後ウジウジ考えないので、今回の祝感のように強烈な感覚だけを記憶に残して、さっぱり後味が消えていくのが良くも悪くもなように思う。
・タワマンのなかでは良いことが起こっていない。
・河瀬さんの自然風景は生命を感じる
・女性の髪型でその人の生い立ちがわかる
・さんまさんといるときの浅田美代子ではない。希林さんをみとった浅田美代子だ。
