Hokkaido

朝が来るのHokkaidoのネタバレレビュー・内容・結末

朝が来る(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

様々な要素を盛り込んだ興味深いお話ではあるものの、、、
色々とストーリー優先でリアリティーが削がれる強引な展開とか、盛ったり削ったり妙に引っ張る所と反対にラストの様にはしょり過ぎ?る所のギャップが気になってしまい、今一つ入り込めませんでした。

とは言えバッドエンドじゃなくて何よりです。
純粋で真っ直ぐなひかり、消えそうになるひかりを演じる蒔田さんの演技が特に印象的でした。


以下諸々、、、
・清和と佐都子が養子縁組に至る迄の話はとても丁寧で解りやすかったと思います。

・ストーリーありきとは言え、保護施設ベビーバトン、実母に会わせるのは有り得ないかと。

・これまたストーリーありきとは言え、母親を名乗る不審者が訪ねて来たとして、いきなり家に招き入れる選択はこれまた有り得ないかと。
ベビーバトンも対処方法を伝えていないとおかしいですし、そうでなくとも普通は外で会うとか、要件だけ聞いてお引き取り願うでしょう。
訪問者がドアの直ぐ向こうにいる訳でもないタワーマンションなら尚更。

・変わり果てたとは言え、清和も佐都子もはっきりと覚えているというひかりに全く気付かないのは、これまた喉を通りませんでした。
普通は背格好や目鼻立ちや声で、そう言われてみればもしかしてもしかすると、、、となるかと。
目の前に招き入れている訳ですし。
何なら目の前の手紙の話すれば直ぐ判る話でしょうし。

・警官でなく刑事というのはさておき、警察は栗原家の住所をどうやって知り得たのでしょう?

・変わり果てた?ひかりの写真はどこから手に?刑事が来たのと相まって死んでしまったのかと思いました。観客向けのひっかけなのでしょうけど。

・ラスト、佐都子はひかりを見つけますが、探し歩くシーン割愛にびっくり!!自分が意識を失ってたかと思ってしまいました、と言うかどこにいるか知っていた?知っていたけど警察には言わなかった?
しかも朝斗を連れて探し歩いた様ですが、朝斗にも全く疲れた様子は無く、何重にも驚きました。

・自分も木漏れ陽は好きですが、河瀬さん今回は流石にちょっと盛り過ぎに感じました。

・この作品含め、近年の河瀬さん作品は"狙ってる感"が漂っている様に感じてしまって、純粋に楽しめないでいます。
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