新しいものを作りたい
みんなの役に立ちたい
幼少期からプログラムを組むのが好きな金子さん。
ファイル共有ソフトWinnyを製作した事で著作権法違反幇助の容疑で捕まってしまう。
違法アップロードした人も捕まるが、そのソフトを開発した人が捕まる事は稀。
警察の不当性を明らかにするため弁護団が立ち向かうというお話です。
この作品を観ている間「オッペンハイマー」と重なった。
開発者の無邪気で純粋な探究心。
そこには個人的に儲けたいとか圧倒的な権力を勝ち取りたいとかそういう野望は無い。
ナイフで殺人を犯してもナイフを開発した人は捕まらない。
そこには人を殺す道具としてナイフを作った訳ではないから。
警察や検察の横暴な取り調べと供述書に無理矢理サインさせられてしまった事やその周りの人たちが目を瞑る事への憤りが1番あったが、吉岡秀隆扮する警察官や弁護士たちの勇気ある行動に感動しました。
この事で他のプログラマーのソフト開発に迷惑をかけたくない。
Winnyはプログラムでしかコミュニケーションがとれない私の表現。
裁判で自作ソフトの説明をする姿や「あっ！ちょっと待って」とその場でソフトの修正を始めちゃう所がとても素敵なエピソードでした。
最後はもちろん泣きました。
良い作品だったなー。
