高校生の洋子は、結婚を控えた兄の健治が浮気をしていることに気づく。関係を断ち切らせるために浮気相手の美沙と会ううちに、洋子は美沙に親しみを抱いてゆく。健児の婚約者である果歩も、薄々浮気に感づいていて、、というお話。
弱くてズルい健児の「優しさ」にひたすら傷つく三人の女たちの不思議な連帯。面白かったです。
“結婚式の会場から走り出す”という手垢のつきまくった描写にここまで晴れやかな意味を付与するとは。
思い通りになんかさせないし、あんたが思いつくような復讐なんて用意してやらない。自分で自分をドライブし、枠をはみ出て人生を謳歌してしまう。
去る者と残る者。それぞれの選択とそれぞれの幸せ。
どこに転がるんだろうと先が気になる映画なので、90分ちょいがあっという間でした。素晴らしかったです。
