このレビューはネタバレを含みます
ロトスコープの手法を用いたアニメーション作品、ということなんだけど、この絶妙な線を突いてくる脱力系の絵がやたらにリアルに動くので、最初はなんかハラハラしたな。
それにしても、今作は音楽をやる奴の初期衝動をあまりにも上手く映像で表現していて、本当に驚いた。
確かに、ベース×2とスネアとフロアタムだけで完結できるんだよな。
古武術と古美術が出会うところとか何か起きそうな感じが良いし、古美術の森田がロックに目覚めるあのシーンとかを経て、ラストの野外フェスでのめちゃくちゃ力入ってる演奏シーンに昇華されるのが高まる。
主人公の声が坂本慎太郎なことに最後に気付いて驚いたわ。
あと岡村靖幸の使い方も笑った。
正直、観る前はあんまり期待してなかったのだけど、なかなかの傑作だった。ベース弾きたい!