アレサフランクリンの伝記ムービー。
ボヘミアンラプソディやらロケットマンやらと、非常に大枠な映画のアップダウンは似ており(スターの才能→開花→スターダム駆け上がる→凋落→復活)、そこに黒人として、女性としての葛藤が描かれる。
やっぱジェニファーハドソンの歌はとても良いなと思い、ジェニファーハドソンってドリームガールズでも猫でも結局ジェニファーハドソンだわと思ってたんだけど、本作は自分の癖を極限まで抜いて本当にアレサフランクリンに寄せてきてるように思えて、シンプルにすごいーーー！と思いました。
お父さんや元夫、幼い頃に性的虐待を施してきた男性など、アレサの周りにはあらゆる支配的な男性が出てきて、アレサも洗脳されたり自分の主張をグッと飲み込んだりする場面と、それに対抗するかのように歌唱や歌詞(RESPECTやFREEDOM)などで力強く表現に昇華させていた描写にエンパワメントを感じて、とても現代的なメッセージを持った作品に仕上がってるなと思いました。ええかげんにせい！と言いたくなるよね。痛みを感じて乗り越えて来たからこそ、慈善活動にも精を出していたのかとも。
全体的にちょっと散らかってる感じがして(ボヘミアンラプソディより一貫性薄いように感じた)、でもアレサもジェニファーハドソンも凄いと思える映画でした。
お父さん毒親かと思ったけど、途中からいい奴サイドになってるなと思いました。人は善悪で分けるものではないね。
あと、もうちょっとグッと惹かれるポスターが良いな。アレサフランクリンの映画って知らなくてポスターだけ見てたらスルーしてたかも。
