さよなら僕のマクガフィンたち

ルクス・エテルナ 永遠の光のさよなら僕のマクガフィンたちのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ギャスパーノエということでね、『CLIMAX』で完全にファンになりまして、いつ終わっちゃうかわかんないしコロナ怖いけど見に行きましたよ。そしたら客は僕1人!まぁね、仕方ないけど、映画業界も厳しいよなー。
小さい方のスクリーンで、ギャスパーノエ1人で見るとかちょい怖いけど、それが謎の緊張感を生み、
ギャスパーノエ最高!不快!超ドラッキー!ってなって、目をシパシパしながら新宿駅まで歩いて帰りました。

魔女狩りの歴史説明から始まり、映画論、芸術論についての偉人たちの説明が入る。
そこから主演のシャルロットと監督役のベアトリスの画面2分割の会話開始。撮影での苦労話に花を咲かせて、撮影時間になったら、はいカオススタート。大道具への悪口、部外者の侵入、裸にさせられる女優たち、段取りの悪さ、、、喧嘩が喧嘩、カオスを呼び撮影は大混乱。シャルロットに関しては娘が傷つけられたという電話を受け、深い指数マックス!そして、撮影スタート!罵詈雑言を浴びせるエキストラ!磔にされて限界を迎える女優たち。そしてついに照明故障!ドラッキーな点滅と不快な音!さらに限界を迎える女優たち。泣き叫ぶベアトリス!ノリまくるカメラマン!そしてこの映画はアートの領域にたどり着くのであった。最高!

登場人物の発言は女性蔑視だし、女性監督のベアトリスは降ろされるくらい悪口言われてるし、いきなり女優を裸にするってなんなん?笑。カメラマンはゴダール?の頃からいるとかで男権の象徴。
この辺の女性蔑視を魔女狩りと照らして進む話でもある。吊るされてもがくシャルロットの苦しむ表情で映画は終わる。