Inagaquilala

ミッドウェイのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.5
なにせ「インデペンデンス・デイ」(1996年)や「デイ・アフター・トゥモロー」(2004年)、「ホワイトハウス・ダウン」(2013年)のローランド・エメリッヒ監督がメガホンをとる戦争アクションだ。売りは、やはりCGを駆使した海戦シーン。まるでゲーム映像のような、ナマの人間の視覚では絶対に捉えられないようなバトルシーンが展開される。エンタテインメントに徹していることで、太平洋戦争に対する妙なバイアスもかかっておらず、マイケル・ベイ監督が手掛けた「パール・ハーバー」(2001年)よりは、悪くはないかもしれない。

メインは、太平洋戦争のターニングポイントとなったミッドウェイ海戦だが、その発端となった真珠湾攻撃から描いており、アメリカ軍の反攻に重きを置いている。日本側の連合艦隊司令長官・山本五十六を豊川悦司が演じている他、浅野忠信、國村隼など、日本人俳優のキャスティングはなかなか当を得ている。その意味でも、比較的ニュートラルなスタンスでつくれられた作品のような気がする。
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