凄く凄く楽しみにしていて、原作も予習したしアニメの『平家物語』も履修。
原作は独特のリズムの文体で文学にしかできないことをやっていて、これはアニメしかできないことをやっていた。劇中の舞台演出があんな風とは…！あの世界の観客になったみたいな気分でわくわく。
そして歴史の影には、権力者に消された事実や人々や物語がたくさんあるんだろうな…ときゅんとする。
しかし楽曲をちょっと昔のロックっぽくしてカウンターカルチャーを表現しているのは自分にはハマらず古臭く感じた。確かに当時的に全く違う音楽が出現して、フェス並の盛り上がりだったのかもだが…。いや、「音楽が社会を変えられた時代」の音楽を敢えて使ったのかな？（為政者が恐れて消す位なんだから？）
個人的には伝統楽器を使った聞いたことのない音楽を楽しみたかった。
歌詞で物語が語られる部分は結構リスニングが大変で。自分は原作履修済みだったので、何が物語られているかとか、舞台の内容も把握していたけれど、聞き取ろう聞き取ろうとしてしまって疲れた。
もちろん、実際にライブや舞台を観ても一言一句分かる訳ではないので、ふわっとでよしとされているのかな
(ちなみにパンフには歌詞の記載あり)。
全体的には楽しめたし絵も動きも構成も綺麗で、しかしこの作品で音楽にノれないのは致命的では...というところで評価が難しい。
