このレビューはネタバレを含みます
プロデビュー前にマスコミに騒がれていた時から見てきて、日本では数少ないと思われるセリーナファンとして見ると、
リチャードはたしかに娘2人を世界一のプレーヤーに育て上げ、スターにしたけれど、プロデビュー前からマスコミに自ら喧伝してきたのもリチャードであって。
当時14歳のヴィーナスがそのプレッシャーに負けていたなら、セリーナが史上最高の選手になることもなかったかもしれなくて。
当時テニス界で問題になっていた子供に暴力を振るい、バーンアウトさせてしまう厳しい親達と対照的な親としてリチャードが描かれるのには抵抗があった。
自己肯定感の高い姉妹に育てたのはリチャードじゃくて、オラシーンとずっと思ってる。
リチャードがマスコミに大口を叩くことで、姉妹はスターにもなったけど、同時に多くの人から嫌われてきたことも忘れない。
映画としては途中、やや飽きたのでもう少し短くできたのでは？と。
家族の物語とサクセスストーリーのバランスが悪いかなとも思った。
ただ、テニスファンとして見ると、当時の選手やユニフォーム、姉妹のフォームの再現が素晴らしく、テニスシーンが本格的でリアルな試合を見ているようだった。
ウィル・スミスのリチャードの再現度はかなりのもので試合中に試合を見ないでウロウロしてる姿、よく見たなあと懐かしくなった
ここに出てくる数々の名選手達がとっくの昔に引退している中で、姉妹は（一応）まだ現役だということをファンとして強くお伝えしたい
