予告を観た時から劇場公開を楽しみにしてたこの映画が配信限定なんて…悩んだ末ディズニープラスに登録してまで観た本作（初月無料だから続けるかは悩んでるけど笑）。観て思うのはやっぱりこれを劇場で公開しないでどうする〜〜！ってもどかしさ。
自分的ピクサーベスト映画、というか人生ベスト級に大好きな「インサイド・ヘッド」を連想させる世界観に設定。しかし「インサイド〜」が子供でも分かるように作られてたのに対して、こっちは完全大人向けに感じた。少なくとも数年前の自分がこの映画を観たとしてもまた違う感想を持っただろうなぁ。
まずは毎度のように褒めるところだけど、アニメーション技術が作品を重ねるたびに確実に進化してるのってすごいよね。もちろんソウルの世界の絵作りはジェリー、テリーやソウルたちのキャラ設定、世界観含めてすごいんだけど、何より驚いたのは現実世界の実写と見間違うほどの美しさ。ニューヨークの街並みを一望するような場面が出てくるけど、実写ですら叶わないほどの美しさを感じる。その世界の美しさが本作のテーマにも非常に重要に関わってくるから、進化し続けるアニメーション技術ってのも必要不可欠な要素だよね。
ストーリーに関してはこれまた良くできてるな〜としか言えない。夢を持つこと、それを叶えることの素晴らしさを常日頃訴えているようなディズニーの傘下であえてピクサーが提示する"人生とは？"との問いの答えが本当に良かった。このテーマ、一歩間違うと本当に大失敗する可能性もあるよね。（個人的にはリメンバーミーがこの辺の人生観の考え方が本当に合わなくて受け入れられなかったので）
ただ不満はないわけではなくて、多分ストーリーの都合上、そんなに時間を割けなかったんだと思うんだけど、お母さんとの対立を巡るエピソードとか、ジャズバンドの人との話とか、あれそんなあっさり解決しちゃう？って消化不良に感じた部分もあり。主人公がどういう葛藤や人生を経てここまでたどり着いたのかってもう少し時間をかけて描いても良かったのでは？と思ったり。
ただ新年早々、毎度のことながら泣かせてくれるやん、さすがピクサーと思いつつ、やっぱどうしてもこれは映画館で観たかったというやりきれない思いが拭えず…ただ配信公開という特性を活かして、好きなシーンとか何度か観返そうと思います。あぁ、そしてまた「インサイド・ヘッド」が観たくなってきたな。
