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死刑台のエレベーターのcatmanのレビュー・感想・評価

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)
4.0
1958年公開。「え、観てなかったんですか?」リストの一本。脚本と設定が穴だらけで驚いた。トリックが杜撰というか話が出鱈目過ぎる。冒頭の犯行の間抜けぶりにも呆れるが、特に若いバカップルの行動原理がむちゃくちゃ。花屋の彼女は可愛らしいのに。ドイツ人観光客の熟年カップルも何故そうなるのか理解不能。最後の決め手になるあの写真だっていったい誰が撮ったんだよ〜。監督のルイマルが当時25歳でこれを撮ったのはとんでもないヤツだとは思う。
夜の街を彷徨うジャンヌモローが美しく、彼女の虚な表情を横から捉える移動撮影が素晴らしい。それとマイルスは実に見事な仕事っぷり。映像に合わせて即興で吹いたって話だけど本当なのかな。92分。

これ日本でリメイクしてるらしいけど、どう考えたらそんな愚行を犯すんだろう
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