(2011年5月のレビュー)
モノクロ、ジャズ、ヌーヴェルヴァーグ。完全犯罪を狂わせるアクシデント。歪な愛の形。
どれをとっても洗練されていて、時の洗礼を受けた現在でも、十分に楽しめる作品です。
冒頭で、美女が
“もう耐えられない。ジュテーム、ジュテーム”、と囁きます。私はもうそれだけで、一気に引き込まれてしまいました。
この美女は一体誰だろうと調べたら、ヌーヴェルヴァーグを代表する女優で、ジャンヌ・モローというそうです。知りませんでした。
弱冠25歳のルイ・マルが魅せた名作。
製作:1957年(仏)
監督:ルイ・マル
出演:ジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ
音楽:マイルス・デイビス