シネラー

美少女戦士セーラームーンEternal 前編のシネラーのレビュー・感想・評価

2.0
今年の映画始め作品。
90年代のセーラームーンはCSの再放送
で観ており、特に観ていた
"SuperS"の部分の映画化という事も
あって公開初日に鑑賞。
(近年の"Crystal"は全くの未視聴)
ひとまず、
一本の映画として全く纏める気を
感じない映画だった。

物語は原作の"デッド・ムーン編"を
ベースにしながらがら、
お馴染みのセーラー戦士の活躍を
描いているだが、
その物語構成が酷いと感じられた。
セーラー戦士の誰か一人が
危機に陥りながらも変身して、
新たな力を使い窮地を脱する。
この一連の流れが繰り返される為、
後半に進むにつれて欠伸が出た。
又、30分のTVアニメを4、5本繋げて
ダイジェストにしたような内容であり、
前編という事もあって中途半端に
終わる事は理解していたにも関わらず、
本作のぶつ切りな幕切れには
驚きと落胆しかなかった。
前後編の映画の前編は、
盛り上がるところで終わる事で
次への期待を膨らませる物だが、
個人的に全く盛り上がっていない
と思えた。

良い点も言っておくと、
ご都合主義的に感じつつも
セーラー戦士達の内面的な迷いを
掘り下げるのは良かったと思う。
変身シーンをそれぞれで、
しっかり描いた事も嬉しくはあった。

ほぼ前編を観たからという理由の
妥協的な想いで
後編も観に行く予定ではあるが、
映画としての面白味は期待せずに
足を運ぼうと思った。
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