孤児の少年オリバーが無垢な心で自分の居場所を探し求める、チャールズ・ディケンズの名作を映画化。
世界観の仕上がりが抜群、総製作費80億円も納得です。
あのロンドンの街中に入り込みたくなりました。
ストーリーはラストにかけての盛り上がりが足りず感動とまではいかなかったけれど、オリバーの善の心には感服。
助けてくれた人は悪党で不当な扱いも受けた、それでも自分に衣食住を与えて親切にしてくれたことは忘れない。
その純粋さに心が洗われました。
思えば最近人から受けた辛さや苦しさにばかり目が行って、親切にされた出来事って忘れがちかもしれない。
自分は周囲の人に生かされていることを忘れちゃいけないですね。
つい最近「ヒューゴの不思議な発明」でベン・キングズレーを見たばかりなもんだからやはり凄いなと圧倒されました。
出た瞬間から確かな存在感、優しさと小狡さが混ざり合う人間臭い芝居が素晴らしい。
マーク・ストロングを追っての鑑賞。
悪党の一人を演じていますが、彼が演じるには珍しい奇抜な外見のおどけたキャラクターで登場。
お馴染みの低音の美声も封印して高めの声色。
一見の価値あり、こういう役もっと見てみたい。
オリバーも良い子なんですが、ナンシーも良い子で大好きでした。
オリバーと出会ったキャラクター達の心の変化も切なかった。
