このレビューはネタバレを含みます
観るべき映画ではないかと思った。
中国の受験戦争が、如何に過酷なのか、と思うし、受験戦争の酷さのはけ口ゆえか、本当に酷いいじめが描かれる。自殺する子も居る。
こういうことを背景に、いじめられるチェン・ニェン(チョウ・ドンユイ)と、交流するシャオベイ(イー・ヤンチェンシー)の話。
チェンの無表情で、とにかく大学受験のみを考えて行くのが少し辛い。そして、チェンがターゲットになり、観てるのがもっと辛くなる。
そして、チェンをいじめぬく子のウェイ(チョウ・イエ)が美人なのもちょっと皮肉っぽく、でも、ありそうな展開。
ひょんなことから知り合ったシャオべイは、チンピラだけれど、彼女と段々距離が縮まっていくのもとても良かった。しかし、その後が怒涛の展開。それを、二人の愛情関係で、乗り越えていこうとするが…、先の読めない展開でハラハラしっぱなしだった。
ラストの終着点には、本当にそれがいいと思った。
振り返るたびに、主演の二人、チョウ・ドンユイとイー・ヤンチェンシーは、本当に上手かったと思う。
付け加えられる、中国のいじめ対策の説明は、余計だけれど、動画解説によると、これを入れないと、中国の検閲を通らなかったのではないかと。それでも、よく中国が許可したと思う(2024.3.24)。