「王になるのは能力のあるものだ」
数学の天才ながら、貧困な家庭のせいでケンブリッジ大学への留学を諦めたアーナンド。
やがて彼は才能がありながら授業料が払えない貧困層の生徒30人を選抜し、無料の私塾を開く。
「親ガチャ」という言葉が叫ばれる昨今、そこに真っ向から立ち向かった男の話。
生まれた環境による教育格差に一石を投じた実話です。
こんな聖人みたいな人がいることにまず驚きましたね。完全に無償の愛だから凄い。
ただの私塾ではなく寮であり、食費までもが無料。おかげでピンチ陥るわけですが…。
また勉強だけではなく、生きる術も教えてくれるのがいいですね。
何事にもクエスチョン。人生で役に立つ知識や考え方を教われるのは羨ましいと思ったり。
地味な題材なのに音楽がやたら凄かったのも印象的。ズンズン腹に響くBGM。
ずっと踊りを封印しておいて、いきなりぶっ込んでくるのはさすがインド映画。
敵味方関係なく踊りまくり。謎の熱量で押しきる強引さがたまりません笑。
本題に入るまでの前半が長すぎるのが惜しいところ。
躍進目覚ましいインドの底力の源を見たような映画でした。日本人も頑張ろう!