圧巻の歌とダンスのパフォーマンス、それを映画的演出で見せつける技量。
見ているだけで自然と笑顔になり気持ちが昂揚していくのを感じる音と映像。
ミュージカルの基本を全て押さえて、そこだけを究極的に磨き上げた直球火の玉ストレートみたいな作品。
様々なミュージカル映画が公開される近年では珍しいくらい直球の内容であり、ミュージカル映画の持つ力を信じる、監督のジャンルへの愛の深さを感じる。
校長がミュージカルの素晴らしさを歌い上げるシーンは特にそれがよく現れていた。
「何で急に歌うの?」とか思っちゃうミュージカル映画はそう思わせてしまう程度にしか到達できてないんだと思わされる。
こんな楽しくて素晴らしい映画が映画館でかかってたのにスルーしてしまうなんて。
己の未熟さを痛感した。
人生はリハーサルじゃない、なんていい歌なの。
メリル・ストリープらスターの流石すぎる表現力が最高なのはもちろん、ヒロインのエマを演じるジョー・エレン・ペルマンのルックスと透き通る歌声は今後絶対に来ると思った。