ロビン

ブラック・レインのロビンのレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
4.0
再鑑賞。

改めて観て、色々な意味で画期的で凄い映画。
ハリウッド映画で、大御所監督でこれだけメインを日本舞台にロケした作品はあらわれないでしょ。
ちゃんと、日本の役者を使ってちゃんとした日本語話してる。
まぁ、アメリカのスタジオとかロケで撮ったシーンは、へんてこりんな日本があったりするけど30年前に凄いよ。
だいたい最近のハリウッド映画は日本人役なのにちゃんとした日本語すら話さなないからね。

監督がリドリー・スコットだけに大阪の街終始靄がかかってて、なんだかブレードランナーを想起させる。
それと、リドリー・スコットはデコトラが好きみたいね。

そして、松田優作の遺作。
この作品の前まで、文芸作品とかの出演
が多くなってきいて、ここまでハードボイルドでギラギラな眼していっちゃってる優作に、興奮したものだ。
公開当時、この演技でハリウッドからの出演依頼が殺到。
絶対に渡辺謙超えてたね。
膀胱癌の治療止めて、この映画にかけた結果帰らない人に。。。
当時はこれから世界で活躍できたのに悔しくてたまらなかった。。

健さんとマイケルダグラスが分かち合っていくところもいい。
最後まで、英語で話してるのにさんづけなのが人柄を表している。

それと、ゴッドファーザーのマーロン・ブランドじゃないけど、若山富三郎のオーラも半端ない!
やっぱ昭和の役者さんは凄い。

タイトルのブラックレインは、日本がアメリカに激しい空爆された後に黒い雨が降ったとされるとこからとったんだね。
ロビン

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