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雁の寺のmajiziのレビュー・感想・評価

雁の寺(1962年製作の映画)
3.5
聖職者とはなんやねん!
と、叫びたくなる作品。

京都画壇の重鎮、南嶽の妾だった里子(若尾文子)は彼の死後、遺言により孤峯庵の住職・慈海を頼る。
要は絵描きジジイの妾から、坊主(もちろんジジイ)の妾に…
そのお寺には、口減らしに家を出された年若い小坊主・慈念がいた。

昼夜関係なく、また慈念が見てようがいまいが里子を貪る慈海。
そして慈念には修行や教育やと言いながら、虐待レベルの仕打ちをするクズ!

よくある設定で、カップルをじっと密かに見つめる若い青年、そして3人の関係は崩れていき…みたいな話です。

そこに世俗まみれの生臭坊主vs純粋で真面目な慈念の構図。

それから男に頼ることでしか道を開けない女・里子の哀しさ。

これらの現実に突き当たってしまった慈念の起こした行動は、まあそうなるわな〜の感想しかありませんでした。

里子の存在も、また大きかったのでは。
あんな美人に押せ押せで来られると、あかんでしょ〜

堕落、堕落、堕落。

慈念も堕ちたことに変わらない。
そして古今東西この有様です。

そういえば、檀家の家に行くときは国産車で、遊びに行くときは派手な外車乗り回してる僧侶しか知らないんだよなあ〜in京都

うちのお寺さんはそんなことないはずって思ってる…笑
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