ロックストロンゴ

シャン・チー/テン・リングスの伝説のロックストロンゴのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的に一言で言うと
『アジアっぽい』作品でした。
良かった点
ケイティ(オークワフィナ)の存在感
ウェンウー(トニーレオン)のかっこよさ
テンリングの演出
シャーリンの武器演出
世界観

微妙
シャンチーの魅力
世界観
戦う理由
エンディングに向けての話運び

今作の世界観は、全体的に『あー!アジアっぽいな〜!!』って雰囲気や、外国の人が見たアジア感もかなりあって、そこが面白かったです。

あとは武器演出が全体的にワクワクしました。カンフー、合気道、棒術、テンリング?(腕輪のやつ)あと個人的には特にシャーリンの縄付きの短刀によるアクション!!めっちゃかっこいい!
アクションのスピード感や、母や祖母の合気道?柔術は本当に綺麗でしなやかで美しい!かっこいい!

あと、歌舞伎のようなお顔のデスディーラーとのビルでの死闘シーン。めっちゃアガりました。特に彼が登場した瞬間の、BGM『revenge』この曲の効果もあって最高でした。
デスディーラーが出た瞬間、歌舞伎の『つけ打ち』が使われる演出。かっこよかったです。

あとは今作のサポートポジション、ケイティが良かったなと思います。重くなりそうな時にコメディ的な役割を担いつつ、即席ではあるけども、村の老師との関係性や、成長要素。そして序盤の運転が上手い要素がしっかりと村の迷路シーンに活かされてる点。
あとは『とんでもない軍団にひょんな事から巻き込まれた』感。この感じのおかげで、ケイティ=視聴者の感想を代弁してくれる役割もあるんじゃないかと思えました。

個人的に惜しいと思うのが、主人公シャンチー。普通っぽい雰囲気の人が実は強くて…っていう漫画にありそうなシチュエーションからのバスファイトや、ビルでの死闘シーンはすごいかっこよかった。
陽気な彼が実は胸に秘めていた過去の罪や、それに対する葛藤。そこもよかった。
母から託された思いを背負い最後の戦い。ここもよかった。
でもなんでだろう…なんかパッとしない…なんでかわからないけど、パッとしない…

見終わった後、パッと頭に残るのは猛烈な個性を持ったキャラクターたち…
シャンチー…なにかこう…なんかもっと『SUGEEEEEE!!!!』てシーンをあともう一声出して欲しかった。

そう思う原因の一つは最後の展開が、モンスターパニック映画、特撮映画に変わってしまったからかもしれない。
あのラストで思い切ってもっとはっきりとケイティが言ってたみたいに『かめはめ波ーー!』的な技を出してくれたら…

後これは個人的な原因ですけど、
公開前に予告、トレイラーを見過ぎだ…
予告は極力見ない方が楽しいです。
ちっちゃい画面で予告を見過ぎたら本編の楽しさが3割減です。

MCU基準で評価すると、う、うーんだけどこれが単体だと楽しかったのかも🤔
楽しめたんですよ、楽しめたけど
120点ぐらいを予想して見終わると89点くらいだった印象

追記
今作、全体的にテンポがすごく良いんですよ。でもそれによって、いやもっとそこ見せてよ!ってシーンも多い気がしました。

例①地下闘技場シーン
あそこで、いきなり妹との再会ではなく、ザコVSシャンチーの1試合を描いて、シャンチーの強さをもっと見せた上で妹との再会。の方が良かったんじゃないかと思います。
例②ラストバトルへの展開
シャンチーが父ウェンウーを殺さない。
この展開は今っぽくて良いと思います。
その後魔物との戦いでシャンチーを庇い、あっさりと魂を吸収される。
ではなくシャンチーと共闘、シャンチーとリングを半分ずつに分け合いながら戦い、勝利寸前でシャンチーが隙を見せてしまい、そこを父が庇い『父さんなんで…!?』からの『お前を愛している…』的なムーブからのシャンチーがうわああああって叫んでからの覚醒シーン…
の方がカタルシスがあった気がする🤔
まぁこんなのクソみたいな底辺ファンの戯言なんですけどね。
多分、ブラッシュアップした上でのあのスマート感だったのかもしれないけど。