オカ

シャン・チー/テン・リングスの伝説のオカのレビュー・感想・評価

4.5
マーベルにアジアンヒーロー誕生ということでかなり期待していた映画。
個人的にはアジア人を描く映画を観る時はどうしても差別とか偏見に意識が傾いてしまう。最近のヘイトを見ても欧米圏ではやはり黄色人種は軽んじられている存在だと思う。
そういう環境の中でシャン・チーが「アジア人にとってのブラックパンサーになる」というのがこの映画のゴールなんじゃないかと思う。
チャドウィックボーズマンのストーリーを含めてブラックパンサーは映画の枠を超えて黒人にとってアイコニックな存在になっているし、オリンピックでもワカンダの挨拶をする黒人を見かけるくらい人種に浸透した作品になった。個人的にはシャン・チーにもそういう存在になって欲しいと心の底から思う。
ヒーローとしてのシャン・チー自体は「これはもうNARUTOなのよ」みたいな技が出てきたりめちゃくちゃ目新しいわけではなかったけれど、ストーリーもアクションも人物の描写も抜群によかったと思う。
ちゃんと面白いしちゃんとカッコいい。これからもっと人気が出てほしい。
オカ

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