待ちに待ったクリヘムの裸体、もとい続編〜
前作「ラグナロク」の脳筋テンションを継承しつつ、ワイティティセンスは健在。
底抜けに楽しく映画館を後に出来たのは嬉しい限りだった〜
個人的にソーシリーズは1,2作目を未見のまま、最低限の予備知識のみで3作目「ラグナロク」と本作を鑑賞。
本作に関して言えば、ナタリーポートマンが元カノぐらいの知識でも十分に楽しめた。
最近のマーベル映画を含む、ハリウッドのアクション超大作がどれも社会性だったり、政治的・道徳的意義を意識した非常に真面目な作品が多く、
それ自体は作り手の意識の高さなので素晴らしい事なんだけど、現実世界が否応なしに暗く、そして政治的思想を誰かしもが意識し始めざるを得ない情勢になっているので、一般大衆に余裕が無くなっている昨今。
映画館に娯楽作品を観に行って、底抜けに笑顔で帰宅できる映画体験を「トップガン マーベリック」や本作「ラブ&サンダー」が提供してくれたのは、本当に"映画館に行く"楽しさや"現実を忘れさせてくれるひと時"を思い出させてくれて、嬉しい限りだった。ありがとう。
【ヴァルキリー大好き】
テッサトンプソンという女優が好き。
そしてヴァルキリーが大好き。
マーベルシリーズのキャラでも好きなキャラの1人。
今作では市長職に就いて、ノルウェー首相と会談したり、CM出演で広告頭として、あくせく働く時のスーツ姿のカッコ良さも嬉しい。
ただ、皆んなを纏めあげる団結力はクリヘムが持って行ってしまったので、ヴァルキリーにもリーダーシップの見せ場が欲しかった。少し割を食ってる感。
ヴァルキリー時代の葵いマントと甲冑姿が死ぬほどカッコいいので、暗めのコスチュームだったのは少し寂しい。
ただ、他のメンバーがスーパーパワーで圧倒的暴力アクションなのに対して、剣戟でスマートに切り刻んでいくのは可憐でしたねぇ(テッサ脳)
【ワイティティ】
タイカ・ワイティティ、割と好き嫌いが分かれる作家さんなんですわね。
個人的には、出世作のシェアハウスの奴とか、「ジョジョ」も結構好きなので、独特なゴアセンスは水にあってるんだけども。
今作では、モノクロ映画の画作りをマーベル作品で導入していたり、アクション構成もズバババと忙しいけど、何が起きてるかは理解できる塩梅で楽しい。
"観たことのないアクション"って、最早ソーとガーディアンズに託されているのでは?感。
他ももう少し頑張ってほしいところ、ディズニードラマ。
【上腕二頭筋】
ナタリーポートマンの上腕二頭筋。すごい。
【パンフについて】
これに関しては苦言。
クリスチャンベールとラッセルクロウのキャラ説明とインタビューが無い。
ちょっと酷い。
代わりにページごとに同人絵が挿絵で載ってるんだけど、予定してたインタビュー部分の代わりですよね?
何かしらの製作時のゴタゴタがあったと予想。
何故か販売してた「ロキ」のパンフレットの質がめちゃめちゃ高かったので、そちらは購入して損なし。
最期のカットでタイトル回収する映画は無条件で好きになってしまう病なので、そこもニッコリ。
少し目頭が熱くもなったかも。