みやっち

ソー:ラブ&サンダーのみやっちのネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

思えばソーの単独物語は全て「家族の絆」が底辺を
流れるテーマだった。
父オーディンとの反発と葛藤。
母との死別。弟ロキとの兄弟対決。
ソーが辿った成長の道は最愛のジェーンとの関係を
描くことで一応の完結に。

ジェーンがムジョルニアの力でマイティ・ソー化
するのはいささかご都合主義だとは思うが、1作目
以来のファンならジェーンとの関係性がモヤモヤし
ていたのでここで綺麗に終わってスッキリしたと思う。
全編を通じてガンズの曲が挿入されいい効果を出していた。

ちょいちょい挟むユーモアもソーシリーズの魅力だし
十分満足な仕上がりなのだが戦闘シーンだけは物足りない。
終盤囚われた子供たちがキッズ戦士として暴れるのだが
これはいただけない。怪物を超パワーでやっつける。
これは子供の空想上の夢だけど、実際に映像にしてし
まっては大人の鑑賞には耐えない寓話だ。
戦闘シーンがぬるくなったのは言うまでもない。
個人的にはヘラとの戦いが最高でしたが今作はそこまでの
爽快感は無かった。

ゴア役がクリスチャン・ベールは驚きだったがいい演技
だったなぁ。最後はホロリとさせられる。ソーには「娘」
ができたのだがムジョルニアを持つと誰でも超人化して
しまうのはいい加減な設定変更だとは思うけどマーベル
なら普通か(笑) 次作では北欧神話対ギリシア神話の戦い
になりそうだがもうこのシリーズはお腹いっぱい。
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