山村貞子という恐怖のアイコンのルーツが
詳細に描かれている。
「リング」「らせん」視聴後に生じる貞子の
正体への好奇心をうまく取り込んだ作品。
美少女とホラーという黄金則に仲間由紀恵と
いう逸材を起用し貞子の怨念のルーツを説明
しながらしっかり怖い。
少女から大人へ変わる貞子の人間らしい憧れや
夢、恋心といった部分を取り上げながら
どうしようもない運命の悲惨さを陰鬱な映像で
見せてくれる。
昭和の中期ごろを設定としているのだが、この頃
の日本はムラ社会の名残が濃くオカルトや迷信が
今より根強くあった時代。貞子の呪われた環境が
漂う昭和臭でよりリアルに思えてくる。
貞子の能力を正しく導いてくれる存在がいたらと
考えると第一級のシャーマンとかになれそうだっ
たのに生間博士という隠遁者に引き取られたこ
とで呪われた怨霊に変わってしまった(笑)
イタコにでもなってたら生き神様と呼ばれていた
かもしれない貞子ちゃん。
しかし、仲間由紀恵は美しいな。当時まだ二十歳
前後だったと覚えているがちょっとぽっちゃり
気味の顔も10代の名残があって役柄と実年齢が
マッチングしてたと思う。仲間さん起用で成功し
た感は大きいと思う。
凛として品のある顔立ちにか細い声、華奢な体
どこか悲し気な過去を匂わす振る舞い。
服を着ている方が美しくエロいという珍しいタイプ。
こりゃ男の保護欲を刺激しますわ。
男は「かわいそうな女」をほっとけない。
「らせん」では佐伯日菜子が貞子を演じてました
が佐伯さんもホラークィーンでしたね。
長い黒髪で色白、そして大きな瞳、どこか品のある
お顔(笑)
どちらの貞子も大好物です。
