Yukenz

ソー:ラブ&サンダーのYukenzのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.9
MCUシリーズ29作目でソーシリーズとしては4作目。タイカ・ワイティティ監督とはいえ、ちょいとフザケすぎていない??

いつものようにクリスチャン・ベイルの入り込んだ演技は感服ものだが(冒頭、クリスチャン・ベイルだとはまったく気付かなかった…)、この作風とのバランスが微妙でなんだか勿体ないような気も。そのギャップこそにコミカルさをアピールしていたのだろうか?

ナタリー・ポートマンは相変わらず美しいけど、ソーとして本格バトルに参加するなんて、やっぱり本作はコメディ路線に振り切ってるということだわね。

ラッセル・クロウはグラディエーターで見せた精悍さの面影もなく…神は特別な存在ではなく所詮はこんなものだと揶揄っているのも苦笑もの。


初見時はそう思っていたのだが…


本作のテイストを知った上で2回目を見たら、なんだか凄く爽快な気分になってしまった。あれれっ、何だこの気持ちの変化は?これはこれで悪くないぞ、と。

子どもを含めたいろんな世代が見てもちゃんと楽しめるコミカル調でありながらも「愛」をベーステーマとして締めるところはしっかり締める。この路線がいまディズニーが目指すエンタメなんだろう。

次作ではまたハチャメチャながらも最後はちゃんと締めるエンタメ作品になるんだろうな。ラブ&サンダーの本格コンビでいくのだろうか、そしてヘラクレスがどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみだ。
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