トッシー

ソー:ラブ&サンダーのトッシーのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.9
愛と雷!!!



「あるべき自分より
ありのままの自分でいたい」

『エンドゲーム』のラスト
ヴァルキリーにそう語り
全てを託したソー

ありのままの自分を求め
新たな仲間と
宇宙へ飛び出したソー

今作は、その重責から
解き放たれた
そんな雷神の

新たな冒険と戦いを

とぼけた口調でライトに描く!

神々!バトル!コメディ!

監督は前作より引き続き
タイカ・ワイティティです!



か…軽い…

軽すぎないか?
…って言うほど軽い。

前作『バトルロイヤル』で
好評だったコメディ要素が
今作ではさらに増し増しの増しで

3歳児から
90歳のおじいちゃんまで
ヒョイヒョイ
持ち上げれそうなくらい軽い…



…MCUのシリーズ通しての緩急とか
テイストのバリエーションとか

『エンドゲーム』で
さらに爆発した
ソーのコメディキャラとしての
ポテンシャルとか

その辺考えたらね
こうなるのも
何となくわかるんすよ。

けどね!

とぼけた会話とギャグが
延々続いて
もう常にふざけとるからね。

しかも、ツッコミ不在。

序盤でガーディアンズの面々が離脱して
スター・ロードこと
ピーター・クイルが
いなくなってからは
ほとんど誰も
何についてもツッコミません。

ヤギもボケる
ゼウスもボケる

誘拐された子供達もボケる

斧もボケる

そして完全に
ボケキャラに進化した
主人公が1番ボケ倒す。

もはやカオスなユルさが
映画全体を支配していて
緊張感がほとんどないんです…

なので久々MCUに復帰した
ナタリー・ポートマン演じる
ジェーンの悲劇も

あのクリスチャン・ベールが
演じたヴィラン
ゴアの抱く
重く悲壮な復讐心も

なんだか、
フワフワと
浮いてしまった印象に。

何だかなあ…

やっぱりソーは
数少なくなった
アベンジャーズの
初期メンバーだからねえ
レジェンド枠ですよ。

だからシメるとこは
しっかりシメてほしいのよね。

例えるなら
偉くなって一線を退いて
メイン業務は若手に任せて
適度に現場へ口出ししながら
ユルくやってく重役みたいな…

特別名誉終身顧問!

…みたいな。

そんな重役感のある映画。



ソーがこのポジョンなのか…

分かってはいたけれど
まさしくもはや
世代交代なんやなあ…



そんな一抹の寂しさを感じたので

個人的には
前作『バトルロイヤル』くらいの
シリアスとコメディの
バランスが良かったですね。

ソーにはまだ
第一線にいてほしかった…



…まあね!

とは言えね!

最後の終わり方も
テンション上がったしな!

何と言っても
クリス・ヘムズワースの
ソーだからね!

手放しで

好きだ! ラブ&サンダー!!!!

…と叫んでおきます!



3.5点つけようと思ったけど
3.9点つけちゃいますからね!

けど贅沢言うとロキが出てたら
4.0点以上でしたな!

ラブ & 裏切り & サンダー!!!!

2022-66
トッシー

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