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ハロウィン THE ENDのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)
3.3
デヴィッド・ゴードン・グリーン監督版のハロウィン3部作、最終章

前作の事件より4年後、新居に引っ越したローリー(ジェイミー・リー・カーティス)は孫娘アリソン(アンディ・マティチャック)と暮らしつつ、この40年間の回想録を執筆中

2の"奴は人外""暴力では倒せない"を活かした流れかと思ったら「お前は人間」に戻ってたし暴力で解決してた😂
おまけにハドンフィールド住民集合のお焚き上げ(比喩)会が開催www

2の展開があったから"お焚き上げ"ができた流れは理解、そして派生の"サイコパスの子供殺しコーリー"が半分以上占めたことも分かるけど、アリソンの存在が前に出過ぎた結果でもあるんだろうなあと……コーリーの背景と2人の恋愛ドラマは水増し感

私個人にとってはアリソンどうでも良くて、寧ろ殺されてローリーに怒りを加算する役回りになってくれても良かった
でも若い世代のサバイバーにしたかったんだろうなあ人生再出発な明るい結末、ローリーはどちらというと終活の意味合いが強くなるし

アリソンと共振する対象にコーリーを出し、彼と排水路に潜んでたマイケル・マイヤーズと邂逅させ闇落ちにし、コーリーはブギーマンに自己投影し、ブギーマンはコーリーを得て殺人に繰り出し始め、執着したローリーへと辿り着くクライマックス
ローリーvsブギーマンの死闘、そこは上がった
しかしまあローリーと和解の意味も含んだアリソン共闘の演出が、腕をへし折るという怪力の発揮……何でもありかなもうwww

町の恐怖と邪悪の表像の消滅、その証明、奴とのケジメ、過去からの解放、風呂敷を畳んだところは偉い、でもブギーマンの概念が三部作内でブレてて結局彼をどう見せたかったんだろう?

『怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ』
今更ニーチェ……まあでもこの文言をローリーとブギーマン、及びハドンフィールド住民との関係で描いたのが三部作なんだろうと思う

切断された舌がタンテの上でぐるぐる回る演出は良い、フライパンでの反撃が毎回クリーンヒットしてたのはちょっとおもろかったwww

ハドンフィールド住民による"納めの儀"で、さよならマイケル・マイヤーズ、お疲れさま