MtboatZ

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのMtboatZのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

Twitterだと概ね好評なんだけど個人的にはあまりハマらず。

冒頭のティチャラの病を治そうと必死になるシュリ、ティチャラもといチャドウィックボーズマンの葬式シーンは涙腺を刺激されました。

ただネイモアから同盟を持ちかけられた後から、なんだかしっくり来ない。
あれは場合によっては争わず平和的に解決できたのでは?(映画として、それはあり得ないが)ワカンダもタロカンも同じ境遇を持つ国な訳で、例えば国連のシーンでもあったようにヴィブラニウムを狙うアメリカやフランスなど第3国をヴィラン的に立ち位置にして、ワカンダとタロカンが和解して共闘するーーーなんてストーリーだったら胸熱展開だったのに。

それと兄に続いて母まで亡くしたシュリが気の毒すぎだとは思いますが、結構危なっかしい主人公だなと。「世界を燃やし尽くす」はヒーロー映画の主人公にしてはかなり重い発言で、スカーレットウィッチと同じように闇落ちする危険性すら感じさせる。キルモンガー再登場も驚きでしたが、あれを見たら尚更シュリはヴィランの素質を持ってるんじゃないかと勘繰ってしまう。

そして今回のナキアって結構戦犯じゃないですかねw中盤のシュリを救出しに行ったナキアがタロカン女性を1人殺してしまう訳ですが、あれで話がややこしくなったような。自分で望んでタロカンに向かったシュリ、誘拐されたと救出を命じたラモンダ女王。誤解が招いた争いにしては被害が甚大すぎる。救出時にナキアが銃を打つのを一度は止めに入り、撃たれたタロカン女性を(兄のように)救おうとして救えなかったシュリが犠牲をあまり悔やんでいないのも、なんだかしっくりせず。
MtboatZ

MtboatZ