松田

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーの松田のレビュー・感想・評価

4.6
うおお…!!!めっちゃ良かった!

ティ・チャラが国王としてどうあるべきか試練が与えられた前作に引き続き、今作も国王とはどうあるべきか問われた気がする。
ただし前作よりも"個人か国か"というテーマと"国家間の問題"というテーマが大きく見えた。
それが一体何なのかはネタバレになってしまうので言えないが、観れば誰もが納得する続編なのは間違いない。

他に印象的だった事といえば今回突如として現れた海の帝国とその王・ネイモア。
原作の設定をチラ見するとアトランティス王国の王子との事で、某アメコミの海の男と大バッティングしてるがネイモアだが、今作では少し違う設定になっている。
彼にも色々な過去があって、背負うべき臣民がいる。そして、帝国にもルーツや文化があってそれがまた上手くワカンダとの共通項を感じるように出来てた気がした。
ただ、海が綺麗とかじゃない、海の民族文化が物凄く魅力的に描かれていて衝撃を受けた。

MCUの世界ではティ・チャラが、現実世界ではチャドウィック・ボーズマンというヒーローがこの世を去った。
前作を直前に映画館で観ていた時、もういないんだ…と思ってしまって物凄く寂しくて悲しくてどうしようもなかった。
どちらの世界においても大きな悲しみで大きな試練となった。
今作はそのとてつもない試練を乗り越えた素晴らしい作品だった。
本当にありがとう。
松田

松田