このレビューはネタバレを含みます
ワカンダ・フォーエバー!!!
王の不在。
メタ構造としてチャドウィック・ボーズマンの不在をよく乗り切りました。
最後、シュリが思い出すのは、キルモンガーではなく兄のティ・チャラ。その回想シーンは完全に号泣ものだし、エンドクレジットの「チャドウィック・ボーズマンに捧ぐ」が出たら、涙腺決壊ですよね。
出生や出自ではない。レペゼン俺!
前作でもキルモンガーのチャレンジはティ・チャラの王位継承の正当性に疑問符をつきつけ、それなりに説得力のある正論を振りかざしました。
ネイモアやタロカン帝国は丁寧描いているものの、ワカンダとの戦争理由はイマイチでした。
でも、シュリの内面、つまりブラックパンサーを継ぎ、復讐心を乗り越えて、その後服を焼くシーンは、めちゃくちゃライアンクーグラー映画になってました。
ティ・チャラの息子に王を継がせない選択をしているルキア。驚いたけど非常に納得感ありましたね。
リリ・ウィリアムズやアネカなど、世代継承、交代の観点でも見事に成立。