不死鳥の川

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーの不死鳥の川のレビュー・感想・評価

3.7
ティ・チャラ亡き後のワカンダ王国に迫る危機に対峙する残されし者たちの決死の攻防を描いたシリーズ2作目。

2022年231本目。

※ややネタバレあります。

チャドウィック・ボーズマンとの悲しい別れを受けて、脚本の行方にはかなり迷ったと思いますが、前作から続投のライアン・クーグラーはやはり彼とティ・チャラの運命を共にさせることを選んだのですね。それだけで泣けてくる演出ですが、白羽の矢が立ったのが妹のシュリというのは少し意外でした。

国王が倒れれば外敵が攻めくる、という歴史の定石を辿り、各々の勇気が試される展開はまさに歴史スペクタクルのような雰囲気でした。とは言えやはりブラック・パンサーがいないこのシリーズは、何か物足りなさが残りました。1作目より世界観のインパクトも薄れるため、2作目というのはどうしても不利ではありますが。

個人的にはチャドウィック・ボーズマンの追悼映画という位置付けです。
不死鳥の川

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