凛

喜劇 愛妻物語の凛のレビュー・感想・評価

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)
4.0
東京国際映画祭で観賞。
足立紳監督の自伝的作品。

売れない脚本家の夫(濱田岳)は年収50万円。経済的に支える妻(水川あさみ)とのセックスレスなことが悩み。
脚本のロケの為に家族で香川に行くが。。

脚本を書いてもそれが映像化されない、題材を見つけても先を越されていたなど、かなり詰んだ状況。
しかし落ち込んでいるよりはセックスのことばかり考えている楽天的な夫。
当然妻は激しく罵り、怒号が響き渡る。
子供がいる所でもお構いなしで続く妻の悪態。それでも子供は父親が好きらしい。基本的には子煩悩なのかな。

監督の自伝だから後々売れると思っているから観られるけど、なかなかキツい。
でも本当にこんな感じで罵られているし、夫はゲスいらしい。
でも根底には愛情があるのかなぁ。
夫の才能に惚れ込んでしまった妻の負けなのか。

濱田岳が駄目夫なんだけど、どこか愛らしさがある雰囲気で応援したくなる。
水川あさみはかなり口汚く罵っているが、やはり品があってそんなに絶望的な夫婦関係にはならない。
笑って泣ける家族の話。
凛