正直おもしろくはないのだが前作の『ザ・ウーマン』は文明＝男性優位社会っていうフェミニズム文明批判を展開したもので、今回の『ダーリン』はそれを敷衍しつつもう少しラディカルに先に進めたような感じなので、フェミニズム映画としてはよくできていた。劇中ではヒグマみたいなもので人語も解さないが監督・脚本も兼任のこの人ポリアンナ・マッキントッシュは頭のよい人らしい。
まぁこれ一本だけ観てもなんじゃこりゃってなると思うので…可能なら『襲撃者の夜』『ザ・ウーマン』とシリーズ作を追ってもらえると、単に物語上の繋がりだけじゃなくて『ダーリン』で描かれた様々な要素の意味がわかるんじゃないかと思います。あの人食い女は何がしたかったんだとか。
