ゆき

夕陽のあとのゆきのレビュー・感想・評価

夕陽のあと(2019年製作の映画)
4.1
去る者は追わず、戻る者拒まず

大人のエゴと子供の幸せは同時に成り立つんだろうか。
「母親」という基準はなんだ。産むこと?育てること?
助けを求めることすら選択肢にない状況を知る茜が懇願する姿は、目を覆いたくなった。誰も否定しない展開には感謝したい。
人らしい目配りがとても印象的な作品でした。
島の空気感と、子役も含め役者さんの温度がとても心地よい。
小さなコミュニティの閉そく感には触れず、女性として・親としての感情が静かに飛び交う133分。

***
とある島で暮らす二人の女性。共に一人の少年を優しい目線で見守る。里子の彼を“本当”の息子として迎えるため特別養子縁組申請を控えている中、行方不明だった生みの親存在が明らかになる。
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